周りの看護師に差をつけるためには、スキルアップを避けては通れない。スキルアップの基本は勉強であり、これは大学や専門学校、セミナーで習うことに加えて独学も含まれる。医療業界は目まぐるしく進歩しており、3年のブランクがあると復職を躊躇してしまう看護師が多いほどだ。現場では実践力を重視されるが、基本を押さえておかなければ応用は難しい。それゆえ毎日少しでもよいので勉強をすることが大切である。もちろん認定看護師や専門看護師などの資格取得のために勉強をするのもありだ。
実践的なスキルを身につけるなら、大規模な病院に転職する方法がある。事業規模が大きいほど資金力に余裕があり、人材教育に投資できるのだ。さまざまな診療科での看護を経験すれば、自分の得意分野が見えてくる。個人運営のクリニックはアットホームな雰囲気が魅力的だが、皮膚科や耳鼻科などと診療科が限定されている。初心者のころに大規模な病院で経験を積んでおけば、将来的に転職の幅が広がるのだ。
リーダーシップ能力を磨くのもスキルアップに直結する。40代以上になると看護師長をまかされる職場が増えてくるのだ。リーダーシップとマネジメント能力が高ければ、40代以降の転職で有利に働く。一般的に看護業界に入職して3年くらい経過すると、新人の指導をまかされることが多い。リーダーシップ能力が高ければ、大幅な年収アップも期待できる。看護学士の学位を取得しておくことは、リーダーになるための近道となる。